« 季節外れの雨--義足財団の近況 | トップページ | 帰国しました »

2008/02/14

Cast away

明日が見えない時、人間はどうやって生きていくのだろうか・・・

hanaが近くのレンタルショップからDVDを借りてきた。トムハンクス主演の「Cast away」。封切り時に映画館で見た懐かしい作品だ。

21cfdtj0t9l__aa192_ アマゾンのHP

この映画の主題はずばり「時」である。

私達はあたかもこの「時」をコントロールできるかのように錯覚している。実際私達はたった一分先の自分の運命さえ知ることが出来ないのにかかわらず。

フェデックスのバリバリ社員で、「時間は金なり」の価値観で生きていた主人公が、いきなりその「時」に翻弄される。航空機の墜落によりいきなり無人島での孤独な生活を強いられることになった主人公を支えるのは、バレーボールの「ウイルソン」、懐中時計の中で微笑んでいるフィアンセの写真、そして、フェデックスの小包ひとつ。

人間に生きる気力を与えるのは、話し相手と、将来の希望、そして使命感、ということなのだろうか。

その後、無人島を脱出して助かることになり、フィアンセに再会することとなるが、ここはクライマックスなのでまだ見ていない人のためにカット。

最後の場面、主人公は広大なアメリカの田舎の十字路に立っている。無人島時代の自分を支えてくれたフェデックスのたった一つだけのこっていた小包を届けに来た帰り道。

彼にはもう次にすべきことが思い浮かばない。

彼の眼前には、果てしなく続く道と地平線。これは、無人島での回りの大海原とダブらせているのだな、とわかる。

アメリカに無事戻ることが出来、車も、氷もふかふかのベッドも自由に手に入れることが出来るようになったのに、彼の前には依然として見えない「時」が立ちはだかっている。

彼はこれからどうして生きていけばいいのだろう・・・

映画はここで終わる。そして奇しくもそれはこの映画のスタートの場面とまったく同じである。

それでは、主人公は振り出しに戻ったのか。

「否」である。

彼は、自分がいくら努力してもどうにもならないことがあることを学び、その「どうにもならない時」の中であっても、自分が選択することがまだ残されたいることを学んできた。無人島で「生きること」を選択し、そしてフィアンセに再会した時にも崇高な選択をしてきたのだ。

運命だとあきらめるのではなく、その中で選択していくことの大切さを最後のエンディングで表したかったのだと思う。

さて、私達は今日日本に帰ることを決めた。

これは、私達にとっては不利な、というか、経済的に負担の大きい選択だった。

もちろんここチェンマイの仕事を請け負った時から、それは承知の上で神様の計画に従ってきたつもりだ。しかし、経済的な面はもとより神様の計画を考えると、このまま海外で仕事が続けられたほうがいいと思っていた。しかし、神様が海外の道を閉ざしている以上、私達は日本に戻るより他に選択肢はない。

私には十字路に立ち尽くす主人公の気持ちがわかるような気がする。

これからどうやって生きていったらいいのだろうか・・・

明日はどうなるか私にはわからない。それでも、選択して前に歩んでいくことが大切なんだと思う。たとえそれが明日には覆されたとしても・・・

-------------------------

3.1天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある。

3:2 生まれるのに時があり、死ぬのに時がある。植えるのに時があり、植えた物を引き抜くのに時がある。

3:3 殺すのに時があり、いやすのに時がある。くずすのに時があり、建てるのに時がある。

3:4 泣くのに時があり、ほほえむのに時がある。嘆くのに時があり、踊るのに時がある。

「途中略」

3:8 愛するのに時があり、憎むのに時がある。戦うのに時があり、和睦するのに時がある。

3:9 働く者は労苦して何の益を得よう。

3:10 私は神が人の子らに与えて労苦させる仕事を見た。

3:11 神のなさることは、すべて時にかなって美しい。

神はまた、人の心に永遠への思いを与えられた。しかし、人は、

神が行なわれるみわざを、初めから終わりまで見きわめることができない。

--------------------------------------(旧約聖書 伝道者の書3章より)

|

« 季節外れの雨--義足財団の近況 | トップページ | 帰国しました »

コメント

>みなさま

コメントが遅くなってごめんなさい。

皆さんが心配し、励ましてくださるので心強いです。

なにせ、「お先真っ白」ですから、ある意味どんな選択でもできるので、かえって漠然として難しかったりもします。

神様は一人ひとりを目的を持って造られた、という事を信じて、選択して行きたいと思います。

投稿: BOROBAI | 2008/02/22 21:25

帰国されるのですね。
たえず道々の守りをお祈りしています。

投稿: UYU | 2008/02/18 17:22

今、日本は寒いですし、世界市場に振り回される物価高騰の折、厳しい生活環境も予想されます。
まずは無事な帰国と、仕事が見つかることを願います。

投稿: 鈴鹿 | 2008/02/17 12:48

ストレートに宣教師になって
宣教団体から派遣されるとか
あと、義肢装具士だけではなく
他の分野も考えてみるとか
無かったのかしら・・・?

投稿: フィベ | 2008/02/16 13:48

決められたのですね。
この先も祝福がたくさんありますように。
娘がばんざいして喜んでいます!
微力ながらお手伝いできることがあれば
教えてくださいね。本当に。

投稿: ひらめ | 2008/02/14 22:09

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/37161/40115618

この記事へのトラックバック一覧です: Cast away:

« 季節外れの雨--義足財団の近況 | トップページ | 帰国しました »