2005/10/06

義肢装具士になるには(学校ガイド) -05/10/06更新

20年近く前に国家資格となり、今では3年制の専門学校を卒業しないと国家試験の受験資格がないので、資格が欲しければまず専門学校に入らなければならない、ということです。専門学校は、'05年10月現在全国に6校しかありません。それほど義肢装具士自体が少ない、ということです。以下に学校のリストを載せます。

☆彡国立身体障害者リハビリセンター学院

〒359-8555 埼玉県所沢市並木4-1 
TEL.042-995-3100

***唯一の国立校で学費が超格安。しかし、定員がわずか10名なので入試倍率が高く、合格はむずかしいかも。

☆彡早稲田医療技術専門学校(義肢装具学科)

〒339-8555 埼玉県岩槻市太田字新正寺曲輪354-3 
TEL.048-758-7111

***以前は早稲田にありましたが、最近住環境抜群の岩槻に引っ越したようです。これより以北には来春開設される北海道まで学校がありませんので、割と倍率は高いようです。

☆彡日本聴能言語福祉学院(義肢装具学科)

〒453-0023 愛知県名古屋市中村区若宮町2-14 
TEL.052-482-8788

***友人が卒業していますが、詳しいことは知りません。

☆彡神戸医療福祉専門学校 三田校 (義肢装具士科)

〒669-1313 兵庫県三田市福島501-85 
TEL.079-563-1222

***学校時代の同期が教官をしているので、愛着のある学校です。在学時に海外研修プログラムがあったり、卒業後に海外の大学に入学できるように提携しているなど、専門学校の中では、革新的なところだと思います。また、義肢装具士科の他に、義肢装具に関連の深い整形靴科も併設しており、こちらも他の学校にはないユニークな学科です。
 学校は、「住環境抜群」のところにあります。神戸の名前にだまされてさぞかし都会の学校と期待したものの、今ではかえるの声のおかげでホームシックにかかることなく助かった、という学生が多いのではないでしょうか。

ブログも製作しており、こちらのほうがより詳しく学校の様子が参考になると思います。

☆彡熊本総合医療福祉学院(義肢装具学科) 

〒862-0930 熊本県熊本市小山町920-2 
TEL.096-380-0033

***神戸以西で唯一の学校です。卒業生はほとんどが九州圏内で就職しているそうです。

☆彡西武学園医学技術専門学校 東京新宿校)(義肢装具学科)

〒169-0073 東京都新宿区百人町2丁目5番9号
TEL : 03-3360-6217

***今年度新設の学校です。詳しい内容は、わかりません。HPを見ると母体の西部学園は多種多様な学校経営をしているようです。

☆彡北海道ハイテクノロジー専門学校(義肢装具士学科)

〒061-1396  北海道恵庭市恵み野北2-12-1東京都新宿区百人町2丁目5番9号
TEL : 0120-81-1917

***来年度('07/4)開校予定の北海道初、というより東日本で早稲田医療に続いて2番目の学校です。


 また、以下に東京アカデミーの入試に関するデータが掲載されています。

義肢装具士学校データ【全国】(平成17年度試験)


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2005/10/04

義肢装具士のイメージ

以下に、一般の方々が抱いている義肢装具士のイメージについて、実際と比べて、偏っているかな?と思われることを書いてみた。

1. 義肢装具士は海外で活躍している。

 義肢装具士が、一時期からマスコミなどで脚光を浴びるようになったのはカンボジアやアフガニスタンなどの海外ボランティア活動のおかげだと思う。 この職種についてあまり詳しく知らない人でさえ、「私の仕事は義足を作る仕事です。」と説明すると、「大変なお仕事ですよね。海外のどこかの国で義足を作ってる人の番組この間見ましたよ。」とねぎらいの言葉をかけていただいたりする。かくいう私も青年海外協力隊に参加してはじめてそういう仕事もあるということを知ったくらいで、まして、私の場合、将来海外で義肢装具士として働くことを目標にしてこの世界に入ったので、だいぶこのイメージは強かったように思う。

 だが、こうして海外でボランティアなり正規職員なりで働いている義肢装具士はたぶん、指折り数えたら数えられるくらいしかいないはずである。ほとんど100%に近い義肢装具士は、「ふつうの」義肢装具士として日本国内で働いているのである。

2. 義肢装具士は病院で働いている

 病院勤務の義肢装具士はいないわけではないが、少数である。前述の海外ボランティア義肢装具士よりはるかに多いが、国内で数十人といったところではないだろうか。(正確な統計値でなくてすみません)よほど大きな病院でない限り一人の義肢装具士を雇うのは経営上負担が大きいからである。義肢装具士のいる病院を見てもただ大きい病院というより、より公共性の高い病院である。
 その他の義肢装具士は、一般の製作所と言われる会社で働いている。
 その一般の義肢装具士の仕事の大体の流れは、病院に「出向いて」そこで患者と会い、型を採ってきて製作所に戻り、義肢・装具を製作、出来上がった物を再び病院に「出向いて」患者に装着し不具合がないかチェックするといった感じである。イメージで言うとクリーニングとかの出入りの業者が近いと思う。「ちわー、今日は何かありませんか~」と注文取りに行く感じである。

3. 義肢装具士は医療職である。

 これは、その通りなのだが、2の項で説明した通り、医療職というより出入り業者に近い扱いなので、たとえば、最近主流となっている医療職が一丸となって進めるチーム医療に我々義肢装具士は加わることができない。義肢装具士は医者や病院関係者から注文を聞いてその注文通りに製作するのが日本では一般的である。

 また、医療職なので、収入もよく安定した職業と思われる方もいるが、製作所勤務の場合、その会社によって待遇はまちまちである。たとえば、今私が働いている会社の場合、、給料が学校新卒者と変わらないのと、ボーナスがないので、同じ時間を牛丼の吉野家で働いていたほうが収入だけ考えるといいくらいである。その前の会社は、ボーナスと社宅がある分収入面では楽だった。ただし、この点は強調しておいたほうがいいだろうが、この不況下でも潰れてしまう義肢製作所はほとんどない。この業界は「儲けは少ないが、普通にやってればつぶれることはない」と言われている安定した業種である。

4. 義肢装具士の仕事は、そんなに汚い仕事ではない。

 ちょっとこのタイトルではよく分からなかったと思うが、義肢装具士の仕事は、石膏を水で溶いて流したり、プラスチックや時にはグラスやカーボン繊維を削ったりして埃まみれになったりする。また、接着剤を使うので有機溶剤臭かったり、義足のソケットを製作する際には、樹脂の臭いがたまらなく臭かったりする(でも、すぐに慣れます(^_^.))
 私からすると、自動車整備や道路工事、配管工事などに比べるとまだいいかな、と思うが、そういう職種だと思わないで入学する生徒もいて、どうしても合わない場合は、「私は製作しないで、病院回りだけします」という営業専門で仕事を探せば、それも可能であるから心配することはない。ただ、いろいろ見てみると、営業だけで製作できない義肢装具士は、それだけでハンディを抱えているように思う。現場での対応ができなかったり、自分で製作していないので、製作者に対してあまり強くいえなかったりという問題があるからである。

 以上が、イメージと現実とでちょっとずれているかな?と思う部分である。

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義肢装具士専門学校入学の前にぜひしたいこと

学校受験希望の方々へ。

 ぜひ、受験前に学校見学、あるいは、義肢製作所の見学をしていただきたい。

 私の場合、最初に受験しようとした年にまず国リハ(埼玉の所沢にある国立身体障害者リハビリテーションセンター学院)の見学をさせてもらった。そこで教官の方にいろいろお話を伺い、その後私の職場の近くの兵庫県リハビリテーションセンターの見学をした。更に、一般の義肢製作所を見学できれば完璧だったかと思うが、それはできなかった。

 下記の日本義肢協会のサイトに製作所の名前と住所が掲載されているのでご参考まで。(なぜか名前だけのところもあるが)

http://www.j-opa.or.jp/

また、タウンページやHP上のヤフーなどの電話帳で近くの製作所を調べられると思うのでそちらもぜひ検索を。

義肢装具の製作所はとても小さく、たいていが従業員数人、それも家族親族で経営しているところが多く、「会社」と呼べるようなところは少ない。また、小さな会社でも、代替わりして経営者が40代くらいであればホームページを作っているがもれないが、たいてい社長が60代以上なのでHP上でホームページを検索してもなかなかヒットしないと思う。

 インターネットで製作所の情報を得るのは難しいと思うのでぜひ実際の学校と製作所の見学をお勧めする。

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2005/10/02

社会人入試--私の場合

 私が義肢装具の専門学校を初めて受験したのは阪神淡路大震災の年の翌年のことであるから今から9年前、つまり34歳のことであった。その時は、あえなく惨敗、翌年に再挑戦してなんとかぎりぎり合格することができた。35歳での入学は、当時の最年長記録?を塗り替え、その後この学校の「おっさん・おばさん」ブームに火をつけたのである。というのは、私の同期は、私以外は30代はひりとだけだったのに、ひとつ下の学年はなんと4人も入学してきたのである。入学時のその学年の歓迎会で、「30代以上の方々、今あなた方がここにあるのはひとえに先人である私のおかげなので私の寮の部屋のほうには足を向けて寝ないように」と挨拶したくらいである。

 以後、かどうかは知らないが、年代的に10年位前から、他の学校を含めて、社会人学生は珍しくなくなり、今では私の出身学校ではないが、40代の学生もいると聞く。ただ、逆に「年齢規制」というものをする学校も出てきたようである。この件は、また別の記事で触れたいと思う。

 

 この社会人学生が増えた原因として、やはり、不景気があげられると思う。そしてその環境は10年前よりむしろ昨今のほうが厳しくなって、今は社会人の方でこの義肢装具士という業種に興味を持たれている方も少なからずいるようである。そんな社会人の方に、先輩である私がぜひ知っていただきたいことを、今後、ぼちぼちと書き込みしていきたいと思う。

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2005/02/22

義肢装具士は忙しい?

 夏場はとても暇でこのまま行くと会社つぶれちゃうんじゃないかと危ぶんだ
時もあったけど年末になってにわかに忙しくなり10時過ぎまで働く日も週に何
度もあって体がしんどい。何日もそんな日が続くとさすがに「次の日曜はゆっ
くり寝るぞー」と休息が唯一の楽しみになってしまったようだ。もう少し若い
時は、いくら忙しくても休日はまったく別モードで体が動いたのに・・と思う
と、ほんともう年なんだよなあとしみじみ思う。
他の義肢装具士たちはどうかというと私のように毎日遅くまで働くタイプと、
ほぼ定時で仕事を終えるタイプがあるように思う。それに、だいたいにして専
門学校時代でさえ、実習が10時ころまでかかったりした時もあり、たぶん、
義肢装具士の頭には、夜中まで働いてこそ一人前という考えがどこかにあるの
ではないのかな、と思う。

 また、週に何日か定期的に担当の病院の営業があるので、その日休むという
のはよっぽどのことがない限り、出来ない。まして、年末年始とかゴールデン
ウイークなど7連休とか休みたくても休みが取れない。(ちなみにうちの会社は
社員数人なので有休もなし)

 一番困るのが自分が病気になった時だ。頻繁に病院に出入りしているのに病
院にかかれないという、究極の「紺屋の白袴」状態である。

 そんなわれわれの職種であるが、その割には体を壊して辞めた、という話は
聞かない。仕事の量に波があって暇な時は暇になってしまうからではないだろ
うか。

 そんなこんなで明日もまた残業だー(^_^;)

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2004/10/17

私の大冒険~健康診断結果~

 今回の健康診断では、総コレステロール値は212と基準値の上限をちょっと下回る結果となった。妻の食事のおかげでヘルシーな食生活をしているものの、加齢によるものか、運動不足のせいだろうか、期待したほど値は下がっていないなあー。

 ある人いわく、「健康診断で多少引っかかるようになって初めて一人前の大人になったということだ」とのことだが、それもどうなんでしょう?

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2004/10/13

義肢装具士って?

義肢装具士って、あまり認知度は高くないですよね。「ギシソウグシ」と人に説明すると、まず何人かは「義歯」と聞き間違えて歯科技工士と勘違いされます。だから人に説明する時は、「義足を作る仕事です」と話してます。でも、実際の義肢装具士の仕事内容としては、義足を作ることは少なく、装具といわれる腰に巻くコルセットとか骨折した時に手とか足に装着するプラスチックとか金属のプロテクターみたいなものの製作のほうが多いんです。でも、そんなこと初めての人に説明するのはかったるいので、前述したように「義足を作る仕事です」と説明しちゃうんですよね。

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私の大冒険~健康診断~

久しぶりの健康診断だ。
 私の仕事は、有機溶剤や樹脂類の粉塵にまみれた工場での仕事なので決して体にいいとはいえない。週の半分は病院に仕事で行っているのだが、行っているだけで診てもらうわけではない。年に一度の健康診断だけが自分の体をチェックする機会となっている。

 前の会社を辞めてから約1年のブランクがあるので、2年ぶりの健康診断になる。なにせこの仕事を始めてからほとんど自炊が出来ず、朝は眠いので食べず、昼はコンビニ、夜はほか弁という生活を1年続けていたら、総コレステロール値が232(基準値は120-219)になってしまった。その後、こってり系のメニューをあっさりに換えたところ翌年には基準内に落ち着いた。
 しかし、結婚して朝昼晩としっかり食べる生活になると、体重は増えるは、腰周りはぷくぷくしてズボンはきつくなるわで、内心今回も基準値を超えるのでは、と心配していた。

 ところで、皆さんは、胃カメラとバリウム造影とどちらがすきだろうか。私は、前2年の診断は胃カメラであった。会社の先輩たちが「バリウム飲んだら下痢がひどくてもうその後仕事にならんぞー。」と脅されていたし、後で胃カメラの写真をもらえるのでそれがよくて胃カメラにしてもらっていた。
 しかし、今回はバリウムしかない病院であったのでバリウム初体験をした。
 最新型のレントゲン装置に立たされ、「この粉を飲んでください。げっぷが出ますが、つばを飲み込みながらがまんしてくださいね。」と言われ、炭酸の粉を飲む。そうすると、ホントにげっぷがでそうになり、それを必死にこらえているともう息苦しくて息苦しくて死にそうであった。「ああ、じいちゃんばあちゃんたちもこんな苦しい検査を我慢して受けてるのかあ。でも俺は我慢できないよー。ああ、母ちゃん、こんなふがいない息子でごめんなさーい。」と涙目でがんばっていると、ふと、あることに気がついた。

 私は息を止めてがんばっていたのである。
 1分ほどであろうか。鼻から息をすると途端に楽になり、「なあんだ、これじゃ何回でも楽勝じゃん。」とさっきの涙目はどこへやらすっかり調子付いてしまった。
 医療従事者とはいえ、専門外の、未経験の分野にはまったくお恥ずかしいという一コマでした。

 また、最後にドクターの問診があって、直腸診という肛門に指を突っ込まれて検査されるというちょっとというか相当お恥ずかしい検査をしてもらった。だが、ここはさすが医療従事者、恥ずかしい、というよりもこうして毎日何人もの人の肛門に指を突っ込む仕事をしているお医者さんや、その後きれいに肛門を拭く看護士さんのプロ意識に感動してしまった。私もこのプロ意識は大切にしていきたいと思う。

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